物語 出逢い" ケア-ン育て STANDARD GROOMING BREEDING BLOG

「愛犬チャンプ 1996,June Vol.43」




1996年4月、都内某公園で、初めて取材を受けた。
「ケアーンテリア特集」事態が「始めての企画だ」と、言う。
我が家を紹介してくれたのは、訓練士のM先生だったが、
当日は、私一人だけだったのだ!ドキドキの取材だったが、
6ページにも渡って、特集を組んでくださいました。
現在完売しており、購入が不可能な為に、
販売元である「芸文社」の許可を得てこのページを作成しています。
写真のコピーなどは著作権がありますので、硬くお断りいたします。
撮影:柴田篤

最も古いテリア」ケアーンテリア
ケアーンテリアを犬種特集で取り上げるのは、初めてだ。だからと言って、日本でほとんど見かけないほど少ない犬種と言うわけでもない。最近は徐々に人気も出てきて、JKCなどへの登録数も、57位(1995年、177頭)まで上昇してきている。ケアーンという犬種の由来は、彼らの出身地であるスコットランドの、狐が生息する岩屑だらけの穴の掘りやすい地盤をさす、ケアーンズという言葉からきているようだ。ケアーンズは多くの場合斜面で、古い木が根を張った地盤。なぜ狐が足場の悪いそうした地盤に穴を掘り生息するかといえば、スコットランドの地盤は固く、土に覆われた部分が薄すぎるために、あえてそうした地盤を選んでいるのだと言う。ケアーンテリアは、その狐を掘り出す目的に使われた歴史を持つ。ケアーンテリアは、そうした歴史をいまだに失わない、どこか野生士的な風格を湛えた、野生味たっぷりでしかも愛嬌のある犬種だ。いくら見ていても飽きない。決してソフィスティケートされた犬種ばかりが魅力なのではないと、ケアーンの存在そのものが教えてくれる。

今では世界中に散らばっているケアーンテリアの原郷は、スコットランドだ。しかもケアーンテリアは、スコットランドを故郷にする他のテリア種すべての、祖犬といわれる古い犬種。ケアーンテリアが物を語り、自分の意思で故郷を追い求められたとしたら、スコットランドの大地に足を踏みしめ、どんな感慨に耽り、なにを語り始めるだろう。「自分は確かに人間の手も借りずに、この地で羊を追い回す狐を必死で追い払い、足場の悪い狐たちの住家を捜し出しては、狩り出していた。ああ、なんと生き甲斐のある、なんと充実した日々であったことか・・・・・」ただひたすら、大地を踏みしめ飛躍し、崩れる足場をものともせず、自分の成すべき仕事をし続けた。その面影は、成すべき仕事を失った今でも、しっかりと残っている。見るからに野生的だ。ボサボサと言っていい皮毛。まったく飾り気のない一本気な性格。しかもバカみたいに吠えたりしない。体でぶつかっていく。似津に質実剛健。だからガードドッグとしても超一流の仕事をする。悪は許さないのだ。主人を害する素振りを見せれば、ただのチビ犬が猛者に変身する。だからと言って、なんでも威嚇し飛び掛っていくわけではない。小さな子供に対しては、撫で回されても多少毛を引っ張られても、イヤイヤながらでも耐える術を知っている。ただし、そんなケアーンは自分の能力に自信がある分、人より自分の方が偉いと思いたがる。人間が油断すると、アッという間に主従関係が逆転する。そうなると、家庭の中、ことに都会では生きにくい。ケアーンを生きやすくするか生きにくくするかは、人間次第。詰まるところ、ケアーンテリアは犬の本質を体現している犬種、そう評価しておきたい。

この取材以降、毎年のように、
愛犬雑誌に「ケアーンテリア」が取り上げられるように成りました。
記念すべき取材でした(感謝)。



☆2006年「愛犬の友9月号」テリア特集!
バックナンバーで入手可能です。