Ginaの裁判

2019年２月２７日の私は・・・

午後イチからの電話裁判に参加してきました。

3年前に突然起こった裁判の最終日でした。

この裁判は、ＴV電話裁判も行いましたし、

とても切ない裁判でした。


結果、

私の要望は９９％受け入れていただきました。



どんな裁判だったかというと・・・

私が挿入したマイクロチップの登録内容を

こっそり変えようとした方がいて・・・

それを私がお断りをしたので裁判に発展したのです。



当ケネルの場合は、

生後５０日で、混合ワクチンを打つ際に、

全ての子犬にマイクロチップを挿入しております。

そして、必ず私に連絡が来るように、

私が登録をしておりますので、

登録内容の変更をお断りしています。

これは、ブリーダーとして私が、

子犬たちに対して、生涯責任を持つ証であり、

オーナーの皆様には、理解していただいておりましたが、

今回は、とある方が、

お断りをしたにも関わらず、

獣医師会を相手取って、裁判を起こしたのです。

驚く行動でした。



最初は、獣医師会の弁護士さんに、

ブリーダーがマイクロチップを入れる意味から

ご理解していただきまして。。。

　Ginaは代理オーナーに託しているだけで、

私の所有犬であることを説明いたしたところ、

獣医師会からは、

裁判に参加してほしいとの要望があって、

最初は一人で参加しようと思いましたが、

弁護士さんに相談したところ、受けてくださったのです。



最初は、Ｇinaを引き取る方向でした。

CD2（中等科）を取得しておりましたので、

訓練チャンピオンを目指して競技会に出場しておりましたので、

私の代理として、引き続き・・・

訓練競技会に出していただくことを条件として、

代理オーナーとして、飼育を委託していたのです。


Ｇinaはここまでできる子でした♪


​

それが、訓練を無断でやめていたので、

こちらで目標を達成するために、引き取ることが、

Ginaにとっても、当ケネルにとっても

一番いいことなので・・・進めていました。



犬のことでの裁判は初めてでしたので、

弁護士さんにお任せしておりまして、

裁判の報告が毎回届くのですが・・・

法律を逆手に取ったやり方で始まったので、驚きました。

私が返信したメールを部分的にチョイスして、

都合のいいように利用していまして、

返信したメールの全文がなかったんです。

しかもご子息が弁護士だと知り、

最初から計画的だったんだと察知したのです。

はらわたが煮えくり返ったのはいうまでもないです。

それ以来、

私は報告書は一切見ないことにしたんです。



私の弁護士さんは、

とても経験豊富なベテランなので、

Ginaの評価価格は１０００万でしたが、

この程度の財産で、

動いていただけるような方ではないのですが、

先生が、受けてくださった時点で・・・

これは勝つぞ！って心強かったのが励みでした。



しかし・・・

あちらの評価は１０万円でしたので・・・

空輸代、避妊代、バリケン代、フィード代など、

Ginaの愛用品をおつけして１０万で十分だ！でしたので、

そのたった１０万の安いと評価した犬を返したくないわけで？？？

３年も戦うのは、ただの執着でしかなく、

愛情のかけらも感じませんでした。

東京では起こらない・・・

京都人のイケズな部分しか感じられませんでした。


ブリーダー仲間でも、

名犬だから起こるトラブルはたくさん聞いておりました。

私もその仲間入りになってしまいました。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊



今回の裁判は、裁判官がとても熱心な方でしたので、

ブリーダーがマイクロチップを入れる意味！を、

理解してくださった３年間でした。


私は、

精神的にボキボキに折れまくっていましたので、

毎日、Ginaを思い出さない日はなくて・・・

警察を呼んでチップと照合してもらおうと思ったり、

夜中に衝動的になるときがありました。

でも、

Ｇinaに会うときは、連れて帰るとき！

と、決めていたので、母が訪ねたときも、

すぐそばの公園の駐車場にいたけれど我慢したんです。

Ginaの前で、言い合いになったら、、、

Ginaが一番可哀想です。。。


裁判が進んで行く段階で、

裁判官のご希望で、私と直接話がしたいので、

京都まで来てほしいとの申し出がありましたが、

真夏に軍団大移動はできませんのでお断りをしましたところ、

東京からのテレビ電話で参加することになったのです。

その際に、

Ginaの母犬ドナの誕生石（ルビー）

父犬レオの誕生石（ターコイズ）

そして、サラちゃん（ガーネット）

ティナちゃん（アメジスト）で作られている

カエル（帰る）リングや、

Ｇinaの誕生石（シトリン）ペンダントや、

お守りのカメオなどたくさん身につけて参加したんです。

でも、

アップではなくてミディアムショットでしたので、

多分、見れていないと思うほど・・・気休めでした。

でも、印象は大事なので、

それなりの常識人には見れていると思います。


​

２０１８年１１月１日、

Ｇinaが１３歳を迎えた時、、、

引き取らない方向に変えようと思いましたが、

一度もお会いしていない方を、

飼い主と認めることは、とても難しく、

「ケアーンと暮らす４つのお願い」

に、該当しない方なので、とても困りました。。。


法律家の方々が揃った中で、

何を条件にすればいいんだろう？？？

感情的に戦ってもいい結果は出ませんので・・・

今回参加してくださった、杉本彩さんの財団「Eva」の、

今後の活動に役立つ結果を残すことにしたのです。



私の希望するところは、

すでに欧米では行われていることなので、

そんなに難しいところではなく、

特に、、、

この裁判中にDreamyが来日してくれたので、

たくさんの素晴らしい資料が手に入ったことです。

デンマークで行われていることを、

継承していくだけなので・・・簡単でした。



裁判とは、、、

「社会的に好影響を与える結果」に、

することが、目的だそうですので、

今回の裁判では、マイクロチップに・・・

ブリーダー情報を入れることを最終目的にしました。

Dreamyにはもちろん入っておりますし、

ブリーダーはケネルクラブでも紹介されています。

まだまだ、日本は遅れていますが、

デンマークは見習うべきお手本ですので・・・・

裁判官に理解していただく方向は完璧でした。


獣医師会も特例で認めてくださり、

今回の裁判で、日本で初めて入りましたので、

「Ｍ&R DEKO」が、日本初です!!!!!

いいわぁ〜〜先駆者！好きだわぁ〜。。。

ってねぇ〜〜。。。



ブリーダー情報を入れるということは、

現在、野生化して問題になってる元ペットに対して、

必要なことであるので・・・

ペットショップに卸している繁殖屋は、

チップにブリーダーや販売者を入れたくないわけで、

「生涯責任を持ちたい」私とは、全く違います。




Ginaと私はお別れではなくて・・・・

新たな活動がスタートしたわけです。

Ginaは、

歴史に残る犬になることは間違いありません。

Ｇinaは、

誰もが知る犬になるだろうと思いますし、

これからも私の犬であることは変わらないのです。

そして、どうせ、

生死の報告も来ないでしょうから・・

この日、２０１９年２月２７日を、

Ginaの命日と致しました。



最終的には、和解案になったわけですが、

「動物愛護法」に従って、

家庭犬として終生飼育することを約束させたのです。

私も承諾した現在は、新たに呼び名をつけて、

Ｍ&Rの犬であることがわからないように、

静かに過ごしてただきたいのですが、

いろいろクレームが入ってくるんです。

「誰に言っているの？」ってなくらいに、

お互いの立場をご理解いただけていないんです。

私はケアーン専門ブリーダーです♪

２５年の実績があります。

私が対応する義務はもう終わっておりますので、

ご遠慮致しました。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


Ginaは・・・

私のGinaとして・・・

永遠に『Ｍ&R DEKO』で生き続けます。


Ginaはこの裁判の結果を持って・・・

後世に残る活動に活きることとなります。

所有者は永遠に私であり、、、

飼育者が変わっただけ・・・と、なりました。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


そして・・・私は、

今日の日の記念に、ピアスホールを開けました。

Ginaの誕生石であるシトリンのルースを注文し、

私の体に刻み込まれるわけで・・・

これから、尚一層、

人生を共にすることになります。


今回は、多くのブリーダーのお役にたてる、

結果になったと・・・満足しています。




ここから先は、、、

杉本彩さんが理事を務める

公益財団法人動物環境・福祉協会Evaに、

資料を提供し、バトンタッチいたしました。

今後の愛護活動に役立つことと思います。




Ginaの裁判は。。。

素晴らしい弁護士さん、裁判官との共同作業でした。

出会った皆様に感謝いたします。。。


犬のトラブルでお困りの方は、ご相談に応じます♪